附特トピックス2022

ICT活用を促進させるための取り組み

本校では、GIGAスクール構想によるICT環境整備に伴って、Wi-Fi環境が整備され、校内どこでもWi-Fiがつながるようになり、児童生徒には、一人一台端末としてchrombookが導入され、どの教室においても児童生徒が一人一台端末を持ち授業を受けることができるICT環境が整いました。その整った環境をより活用していくために、本校では「ハード面」と「ソフト面」において、それぞれ1つずつ強化を行いました。
まず「ハード面」についてです。ホワイトボードに投影できるプロジェクターをすべての普通教室に導入しました。このプロジェクターを導入した理由は、従来の電子黒板とは異なって、児童生徒が映し出された映像に触れたり、水性ペンで書き足したり、マグネットで張り付けたりと「気軽に触れること」ができることです。例えば、小学部のひらがなを学習している授業では、ホワイトボードに映し出された「ひ」という文字を水性ペンでなぞったり、その横に映し出された枠に自分で「ひ」という文字を書いたりするなどの使い方をしています。
次に「ソフト面」についてです。学習で使用する際に必要なデジタル学習ツールを取りまとめたWEBサイト「サテライト」を作成しました。児童生徒がchrombookを起動させると、「サテライト」が最初に開くようになっており、学習の目的に合わせてイラストをクリックして学習を行っていきます。その中でも「デジタルコンテンツ」には、本校で作成されたオリジナルのデジタルコンテンツ(scratch)が掲示されており、児童生徒たちのニーズにも合わせながら日々新しいデザインコンテンツにも取り組んでいます。また、児童生徒が、この「サテライト」をおうちにいる時に使いたい場合でも、アクセス可能なので、場所が変わっても学習環境を変えずに学習したい時には、いつでもどこでも同じように学習することができます。保護者の方からは「おうちで活用いつもさせてもらっています。特にデジタルコンテンツは、子どもが楽しく使わせてもらっています。」という声もいただいています。
以上の取り組みなどから、今まで弱かったICT環境を一気に強化することができました。今後も、ICT環境を整備していく上で、「ハード面」と「ソフト面」の両面の強化を図っていくことを大切にしていきたいと考えています。そしてICTを活用しながら、個別最適な学びと協働的な学びを充実し、児童生徒たちの資質・能力を育成していくだけでなく、研究活動や地域貢献活動に努め、魅力ある附属特別支援学校を作っていきたいと考えています。 令和4年10月1日 近畿国立大学附属学校連盟発行 きんふれん第119号2ページに掲載 注:写真5枚を追加しています。
    

3年ぶりに文化祭が開催されました

児童生徒のみんなが一生懸命に取り組み、楽しみにしてきた行事です。
小学部の演技「このちず なんのちず~小学部の宝を見つけよう~」では、小学部のみんなが宝さがしの冒険に出発!! モンスターをいろいろな技で倒して、見事に宝物をゲットすることができました。
 
中学部の演技「新解釈 桃太郎」は、桃太郎が魔法使い? 戦う仲間がスーパー戦隊? 鬼が上手な歌で攻撃?など、これまでの桃太郎とは異なる奇想天外でユニークな物語が展開されました。

高等部の演技「ライオン・キング」は、映画の壮大なストーリーをミュージカル風に再現。個々のキャラクタの特徴をとらえ、自分なりに表現しようとする演技力はさすが高等部といった感じでした。

まだ新型コロナウィルス感染症拡大は終息していませんが、今回オンラインを併用したかたちで文化祭が実施できたことは、子どもたちにとって自己表現の場、仲間との絆を深める場として貴重な機会になりました。少しはにかみながら演技する子ども、堂々と役を演じる子ども、淡々と台詞を語る子ども、それぞれの個性輝く姿に感動しました。

冬本番を感じさせる寒い日となりましたが、年末のお忙しい中ご来校いただきましたご来賓の皆様、保護者の皆様に感謝申し上げます。

中学部が地域連携体験型授業を実施しました

10月17日(月)に実施しました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により2年間実施できていませんでしたが、今年度は、ぱれっとメープル関西アミューあい出戸しごとCLANはぁとらんど浅香だいこん畑LITARICOワークス 大阪天王寺ワークセンターJINの就労系福祉事業所にご協力を得て実施することができました。9つの就労系福祉事業所には、1つずつのブースを出していただきました。生徒たちは、2人組のペアになって1ブース15分ごとに様々な作業や活動にチャレンジしました。また、保護者の皆様にも、がんばっている様子を参観していただきました。

就労系福祉事業所の感想

以下に、感想の一部を掲載させていただきます。

この度は、貴重な経験の場を設けていただき、誠にありがとうございます。生徒さんたちが我々の作業指示にしっかりと耳を傾け一所懸命に仕事をこなされる姿を見てとても刺激を受けました。親御様もお子様の作業風景を見られた際『子供がこんな事も出来たんや!』と声を漏らされており、ご家庭では見せないお子様の一面を少し引き出せたのではないかと思います。

ご参加させていただきありがとうございました。生徒のみなさまは、本当に素直で、元気いっぱいでたくさんパワーをいただきました。私たちは、自分を知り、自分を大事に考えることで、他者を大事に思えることができる感覚を体験してもらいたいという想いからワーク内容を考えて、生徒のみなさんには、そのワークを取り組んでいただきました。最初は恥ずかしがられる素振りもありましたが、お母さまやお父さまや先生に「好きなところ」「良いところ」を伝えていただきました。その様子を伺っていて、相手を思って伝えたことばには、発する側も受ける側も、あたたかな気持ちを感じていらっしゃるようでした。このような素敵な光景を見せていただき、いっしょに過ごさせていただいたことで、私たちもHAPPYをいただきました。

保護者の感想

以下に、感想の一部を掲載させていただきます。

今回、久々の開催ということで少し心配もありましたが、事業所の方も子どもたちも戸惑いもなく、みんながちゃんとがんばっていて安心しました。様々な業種がある中から、本人に合った先が見つかるまでの道のりを考えるとゾッとしますが、福祉事業所等の大人の方と本人とのフィーリングや方向性が合う所が見つかるまで何件もあせらずに探さないといけないと思いました。まだまだ先なようで近い将来のことであることも本人も私も考えさせられました。来年も参加できたらうれしいです。(本文一部抜粋)

中学部の段階から高等部卒業後の選択肢として、様々な事業所での実際の作業を一度に体験させて頂けることは、本人の向き、不向き、興味があること等を見つける手立てとなるので、非常にありがたかったです。事業所の方々も個々の特性に理解を示して下さっているような態度で、本人の普段の様子を知らなくても上手に接してくださっていると感じました。2組のペアで、スタンプラリー形式だったこと、それぞれに担当の先生もついてくださったこと、事業所の数、タイプ、時間など、わかりやすく楽しめる工夫もあり、本人にとっては丁度良かったです。先生方ありがとうございました。(本文一部抜粋)

防災学習を行いました

2022年10月12日に本校全児童生徒が消防署や平野区役所の協力を得て「怖がらずに楽しく学ぶ」をテーマに取り組みました。煙幕体験や消防車展示、水消火器体験、地震体験(起震車)、バケツリレー体験、救急救命措置体験、防災関連展示観賞など様々な体験をとおして防災について学ぶことができました。

地震避難訓練

地震避難訓練を実施しました。今年度は、2回目の地震避難訓練になりましたが、前回よりもスムーズに行えていただけでなく、「お・は・し・も」をしっかりと守って行うことができていました。

開校式

煙体験

全学部の児童生徒が体験しました。煙が充満しているテントの中に入ると前がまったく見えませんでした。出口では、待っていた学部の友だちが「こっちだよ~」と大きな声で呼びかけてもらったり、「がんばれ~」という応援をしてもらいながら体験することができました。

起震車での体験

個々に合わせて揺れを全学部の児童生徒が体験しました。本来ならば机を固定しないそうなのですが、机を固定していただくなど配慮をしていただきながら体験することができました。最大深度7を体験した児童生徒もいました。

救命救急体験

高等部1年生は初めての体験となり、2、3年生は昨年度も取り組んだ経験からスムーズな胸骨圧迫など、全体を通して救命指導員から生徒たちの熱心な取り組みを評価していただきました。

水消火器体験

小学部中学部の児童生徒が体験しました。バケツに水を入れて消化する方法や消火器を使って消化する方法を体験しました。しっかりと的をねらうことができていました。また中学部は、バケツリレーを教えてもらいながら体験しました。

展示ブース

区役所から段ボールベッドや簡易トイレなどを持ってきていただきました。また防災テントにも入ったりもしました。消防署や区役所の方々から、これらの使用方法だけでなく、いろいろと防災について教えてもらいました。

集合写真

閉校式

第43回 子どもたちの讃歌展に出展しました

第43回 子どもたちの讃歌展 ~大阪府内特別支援教育諸学校 43校の児童生徒による作品展~が8月3日(水)~7日(日)に江之子島文化芸術センターで、今年度は、2年ぶりに作品を展示する形式で開催されました。開催期間、本校の児童生徒の作品を展示して、たくさんの方に鑑賞していただきました。ありがとうございました。

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