【第11回】外部講師講演(BRANCH・徳沢精悟様)

イノベーティブ・シンキングの授業で、BRANCHの徳沢精悟様に、『失敗の価値とは?』という題目で、本校生向けに、ご講演をしていただきました。

イノベーティブ・シンキング』とは、「大学や研究機関で研究・開発に取り組む研究者や企業で新たな価値やサービスを創造・提供する経営者・実務家らを招聘(しょうへい)し、具体的な事例を基に講義やワークショップを行う。この科目の学習を通じて、イノベーティブなものの見方や考え方を学ぶ。」という本校独自の授業です。

 

今回は、11月11日(土)の第11回目の授業という記念すべき日でした。
本日の授業(講演)で実施したこと、生徒の学びを簡単にご紹介いたします。

徳沢様のホームページでも、本校での講演内容をご紹介いただきました。

【学校講演】大阪教育大学附属高校 池田校舎にて講義を実施しました。【研修・セミナー・講演依頼】(大教大)

 

失敗の価値とは?

BRANCHの徳沢精悟様に、本校のイノベーティブ・シンキングを受講している2年生に向けて2時間の熱心な講演をしていただきました。

講演のテーマは『失敗の価値とは?』でした。

講義の内容をいくつかご紹介します

  • 人生が変わる=考え方が変わる(→一番いいのは人の体験談を聞くこと)
  • 行動してみて初めて気づくことや分かることがある
  • 行動することを恐れない 
  • なにかに熱中している状態が楽しい
  • 「継続力がある人」=「意志の強い人」ではない
  • 誘惑に勝つことはできない(→環境・空間を変える)
  • いろんな苦労話を知っておくが大切(→今までの人が失敗したことを自分は繰り返さなくていい)

こういったお話しとともに、「車輪の再発明」「バケツの水理論」「2:6:2の法則」などの理論とともに深いお話をいただきました。

 

ご本人の実際の経験談

失敗」「行動」という言葉がキーワードのご講演です。

これらのキーワードの大切さを裏付けるように、徳沢様ご本人の様々な経験談(失敗や行動)をお話いただきました。

①大学の受験勉強の時の工夫や失敗
②会社の面接を受けたときの失敗
③会社勤めのときのプログラミングでの失敗
④起業でお菓子屋さんを作ったときの失敗

こういった経験からの教訓をたくさん伝えて頂きました。

  • 他人の意見はあくまでヒントでしかなく、「答え」ではない。
  • 活動する環境によって成長速度が変わる。
  • 全員に好かれることはできない。
  • いきなり期待してしまった→結果が出るには時間がかかる(理想と現実に差がある)→だからこそ価値がある

 

イノベーション

講演の最後には、本科目のテーマの「イノベーション」について、ご本人の経験から得られたお話をしていただきました。

 

世の中を変えるのは失敗しながらでも行動し続けた人

 

イノベーションとは、アイディアとは似て非なるものです。

大切なのは小さく動き始めることです。

気を付けることは、完璧を目指すことではない。

と、たくさんの大事な「気づき」を教えていただきました。

これらの講演を聴講して、生徒たちは、「様々な失敗の例を通してお話を伺ったことで、より身近な気持ちで聞くことができたと思います。」と、自分のこととリンクさせて学習していました。

 

本校は、『グローバル探究』という通年の探究活動に力を入れています。様々な文献を調べて、オリジナルな仮説やアクションプランを、生徒たちは頭で熟考して捻出しています。

しかし、頭で考えるだけではなく、実際に「行動・失敗」を繰り返し、PDCAをまわして、みんなに受け入れられる仮説やアクションプランにブラッシュアップしていくことの必要性を実感できました。

講演をしていただきました徳沢精悟様、あらためて、ありがとうございました。


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