2023年度実施のグローバル探究Ⅲの授業実践をご紹介いたします。
グローバル探究Ⅲの授業概要と、各回の生徒の活動の様子をお伝えします。
授業概要(グローバル探究Ⅲ)
グローバル探究Ⅲは、3年生で開講される選択科目(学校設定科目)です。
必修科目である、グローバル探究Ⅰ・Ⅱを終え、さらに探究を深めたい生徒が選択します。
2023年度は、2名の生徒が選択し、興味・関心にもとづいて自身で研究テーマを設定し、探究しました。
⑴目標
- 「グローバル探究Ⅱ」や「イノベーティブシンキング」で取り組んだ探究活動の内容をさらに深め、その成果を発表し、論文としてまとめる。
- 探究活動に取り組んだ過程を振り返り、卒業後の進路や将来の生き方や在り方へと繋げる。
⑵内容
「グローバル探究Ⅱ」や「イノベーティブシンキング」で取り組んだ探究活動を深め、その成果を校内で口頭発表するとともに積極的に校外でも発表する。また、成果は論文にまとめる。
探究活動に取り組んだ過程は必要に応じてポートフォリオにし、卒業後の進路実現に活用する。
授業の記録(グローバル探究Ⅲ)
4月
- オリエンテーション
- 個人探究(探究テーマ・リサーチクエスチョン・探究方針)
4月11日にオリエンテーションを実施し、目標と今後の予定を確認しました。
その後は、週1回以上の探究活動を個人で続け、担当教員と相談しながらテーマやリサーチクエスチョン、探究の方針を決めていきました。
5月
- 探究計画発表会
- 個人探究(調査)
5月1日に、探究計画の発表会を実施しました。スライドを作成し、探究の方向性について全体で検討しました。
6月
- 個人探究(調査・結果のまとめ)
個人の活動として、探究活動を進めていきました。週に1回、進捗状況を担当教員に報告し、アドバイスを頂きながら、さらに探究活動を進めました。
7月
- 個人探究(結果のまとめ)
- 中間発表会
25日に、中間発表を実施しました。ポスターを用いて、ここまでの成果について発表します。
本校教員に加え、大阪教育大学の仲矢史雄先生、鈴木真由子先生にもお越しいただき、ご助言をいただきました。
8月
- 研究論文の執筆・提出
8月24日の提出締切に向けて、夏休みは研究論文を執筆する期間です。中間発表の意見も参考に、自身の探究を3000字~4000字程度にまとめていきました。
9月
- 研究論文の改善
- 最終発表準備
提出した論文について、担当教員からアドバイスをもらいながら、改善していきました。それと同時に、最終発表に向けて準備を進めました。
10月
- 最終発表会
「グローバル探究Ⅱ」の授業内で、2年生の生徒を対象に、最終発表を行いました。
3年生の生徒は、大勢の後輩たちを前に緊張した面持ちでしたが、中間発表では伝えきれなかったこと、深めきれなかったことを含めて、スライドにまとめて発表できた様子です。
2年生にとっては、身近な先輩の発表を聴いて、自身の探究について捉えなおす機会になったようです。
11月
- 公開研究授業 ポスター・スライドの展示
11月18日に実施した公開授業研究会で、中間発表のポスター、最終発表のスライドを展示し、研究発表会にお越しいただいた学外の方々へ、探究活動の成果を発信しました。
以上のような活動を通して、2名の生徒は興味・関心に基づいて探究を深化させていきました。
ポスターやスライドの展示を通して、自分たちの研究活動を広く発信しました。
このような探究活動の経験が、進路実現や大学での本格的な研究活動に繋がっていくことを期待しています。
(グローバル探究Ⅲの活動は以上です。)