学校安全

セーフティプロモーションスクール(SPS)

セーフティプロモーションスクール認証

本校は、令和6年3月21日(木)に、セーフティプロモーションスクールとしての認証を受けました。高等部のある知的障害特別支援学校として唯一の認証(令和5年7月1日時点)となります。SPS認証記念式典を挙行し、「日本セーフティプロモーションスクール協議会」との間に「セーフティプロモーションスクール協定書」を締結しました。

セーフティプロモーションスクール(Safety Promotion School: SPS)認証申請書:令和6年3月

セーフティプロモーションスクールの概要

セーフティプロモーションスクール(Safety Promotion School: SPS)とは、平成24年5月に閣議決定されたわが国の教育振興基本計画に示された「自助・共助・公助」の理念を中核とし、スウェーデン王国のカロリンスカ研究所に設置されていたWHO Collaboration Centre on Community Safety Promotion (WHO-CCCSP) が推進していたInternational Safe School(ISS)の考え方やUNICEFが推進しているChild Friendly School(CFS)の考え方などを参考に、わが国独自の学校安全の考え方を基盤とする包括的な安全推進を目的として構築された取り組みです。

セーフティプロモーションスクールの理念となる「7つの指標」に基づいて、学校独自の学校安全(生活安全・災害安全・交通安全)の推進を目的とした中期目標・中期計画を明確に設定し、その目標と計画を達成するための組織の整備とS-PDCASサイクルに基づく実践と協働、さらに分析による客観的な根拠に基づいた評価の共有が継続されていると認定された学校を「セーフティプロモーションスクール」として認証しようとする取り組みです。

特に学校における安全推進の取り組みの実践と成果を、学校から家庭へ、地域へ、そして近隣の学校へと発信し共有していこうとする「共感と協働」の視点が特徴とされる制度になっています。

セーフティプロモーションスクールとして認証された学校は、学校の安全に対する分析と評価を基盤とする未来志向に基づいた協働的な安全推進の取り組みを持続的に推進していきます。

セーフティプロモーションスクールの7つの指標※日本セーフティプロモーションスクール協議会(2020)「セーフティプロモーションスクールの考え方・進め方」より

セーフティプロモーションスクールの詳細はこちら(学校安全推進センター)でご確認ください。

防火・防災学習

本校は、大阪市消防局平野消防署、大阪市平野区役所安全安心まちづくり課、喜連地域連合のご協力を得ながら、防火・防災学習に取り組んでいます。

セーフティプロモーションスクール認証式

附属特別支援学校がセーフティプロモーションスクール(SPS: Safety Promotion School)に認証されたことを受け、2024年3月21日に附属特別支援学校にて認証式が行われ、日本SPS協議会の藤田大輔理事長(本学学校安全推進センター長)と附属特別支援学校の西山 健校長による調印式が行われた後、代表生徒に認証記念の盾が贈られました。認証式は、文部科学省、日本SPS協議会、平野区役所、平野消防署、平野警察署、本学附属学校統括機構、本学特別支援教育部門、本学附属学校園等、各方面から来賓の方々をお迎えして、附属特別支援学校の全校児童生徒と教職員および保護者が参加して行われました。来賓の方々からは祝福の言葉とともに本校が安全で安心な学校づくりを今後も継続していくことへの期待と励ましの言葉をいただき、「保護者や地域の関係者も参加されていて、とてもアットホームな感じがするすばらしい認証式でした」「認証式での子どもたちの表情がすごく良かったことが、とても印象に残りました」などの感想をいただきました。
本学附属特別支援学校は国内で55番目の認証校となりますが、国立大学附属特別支援学校の中では初めて、また高等部のある知的障害特別支援学校としても初めての認証校となります。西山 健校長は「特別支援学校という特性を活かした独自の実践・研究を着実に積み重ね、その取り組みを地域へと広げ、次世代へとつないでいくことを本校の使命としたい」と、岩﨑 弘副校長は「平野地区にある附属校園では本校が初めての認証となるので、本校のことだけでなく平野地区全体として学校安全について連携を図りながら進めていきたい」と、それぞれ抱負を述べました。

防火・防災学習

令和6年度

昨年度に引き続き、附属特別支援学校が防火・防災学習を、大阪市消防局平野消防署、大阪市平 野区役所安全安心まちづくり課、喜連地域連合の協力を受け、10月9日(水)に実施しました。
はじめに児童生徒たちは、教室で過ごしているときに地震が発生したという想定で、運動場に避難しました。
続いて、武市平野区長、西岡平野消防副署長が挨拶を述べた後、小学部、中学部、高等部に分かれて、煙幕体験、避難所体験、応急手当体験、水消火器・バケツリレー・バケツ消化体験、消防車体験、毛布担架体験、救急救命講習(高等部のみ)、起震車体験に取り組みました。
見学に来られた平野五校園連合会の坂井会長は「さまざまなブースを消防や地域の方の協力のもとに開催されており、つながりの大切さを認識しました。子どもたちが積極的に活動に参加しており、楽しみながら体験し学習する様子を見ることができました」、牧之瀬副会長は「学部ごとに設定されたカリキュラムを、子どもたちは消防暑員や区役所職員の説明を聞き、そのねらいを意識しながら真剣かつ主体的に取り組んでいる姿を拝見し、防災のための学びとなっていることを感じました」と感想を話しました。
また、今回の訓練を初めて参観した青谷PTA会長は「日ごろより災害時の避難訓練等を繰り返し実施しているだけでなく、今回の体験も踏まえ、子ども達が安全·安心に過ごせるより良い環境づくりをしてくれていると感じました。ありがとうございます」と感謝の言葉を添えて感想を述べました。

令和5年度

地域の皆様のご協力のもと、防火・防災学習を行いました。
大阪市消防局平野消防署、大阪市平野区役所の防災ご担当者様、喜連地域連合の皆様からご協力をいただいて実施しました。地震・津波避難訓練を行った後、防火・防災学習開校式では、武市平野区長 松前平野消防署長からもご挨拶をいただき、その後、たくさんの体験学習を行うことができました。今回実施したプログラムは、煙幕体験、避難所体験、応急手当体験、水消火器・バケツリレー体験、消防車体験、毛布担架体験、救急救命講習(高等部のみ)です。学校の教員だけではこれだけの様々な体験を行うことは難しく、地域社会の皆様の多大なご協力のおかげでこれだけの貴重な体験をすることができたと感謝しています。このような取り組みをきっかけにして、万が一の災害時に自らの安全を確保することができるようになることに加え、地域社会の皆様と協働、共生していくためのきっかけとなることを期待しています。
   

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