【第14回】外部講師講演(デザインひろば・鈴木暁久様)

イノベーティブ・シンキングの授業で、デザインひろばの鈴木暁久様に、本校生向けに、2時間の真剣なご講演をしていただきました。

『イノベーティブ・シンキング』とは、「大学や研究機関で研究・開発に取り組む研究者や企業で新たな価値やサービスを創造・提供する経営者・実務家らを招聘(しょうへい)し、具体的な事例を基に講義やワークショップを行う。

この科目の学習を通じて、イノベーティブなものの見方や考え方を学ぶ。」という本校独自の授業です。

本日の授業(講演)で実施したこと、生徒の学びを簡単にご紹介いたします。

 

常に挑戦する(問い続ける)

デザイナーをしながら、起業すること、ワークショップの企画、ゲーム開発等に出会ったご経歴について、お話しされました。

人生の節目ごとの葛藤の中で、「どっちの道に進んだのか」を生徒に問いかけながら、話を進められました。  

①イラストの道か?映画の道か
②医療の道か?デザインの道か?
③ゲーム作成の道か?デザインの道か?

たとえ、ちがう道を歩いた人生であっても、「デザイン」という軸から他の道と接点を持ち、その分野に携わることができたこと、次につなげる力が大切だ、と教えていただきました。

こういったご経歴の中で、常に新しい環境に身を置くことが大事であることを伝えていただきました。

また、「チャレンジする」ことの大切さを、ご自身の経験と、「すでに解ける力のあるドリルを解いていてもどんどん脳は老化していく。」という例えで説明していただきました。

鈴木様の「常に新しいことに挑戦する姿勢」について、生徒たちは「自分も見習おう」と思ったと新しい学びを得ていました。

 

デザインとは

講演では鈴木様の作成されてきたデザインの紹介を通して、「デザイン」とは何であるかについて学びました。

画像は、鈴木様がデザインしたカードゲーム(いろいろイ〜ロ)で遊びながら、視野を広げるワークを生徒がしている様子です。

こういった活動も講義に取り込んでいただき、生徒は試行錯誤しながら授業の課題に取り組んでいました。  

 

ゲームを考案する(固定観念にとらわれない)

受講生全員に、表面が白一色の3枚ずつカードが配られました。 裏面には鈴木様がデザインをされたオシャレなイラストが描かれています。

「これらのカードを使ってゲームを作ろう」という課題が指示されました。 また、「ゲーム形式の事例」がまとめられた巻物をヒントとして閲覧することも可能でした。

生徒たちは、じゃんけんをベースにしたカードゲームをはじめ、俳句を作成するカードゲームや3枚以上のカードを使うゲーム、スマートフォンと連動させるゲーム、希少さを創り経済的価値を付与したカードを考案するなど、創意工夫をして色々な案を出していました。

切なことは、 渡された(3枚の)カードだけを使って、ゲームを考える のではなく、 渡された(3枚の)カードを使って、ゲームを考える であることです。

3枚だけではなく本当は50枚あるカードゲームと考えてもいいし、スマホを使うカードゲームでも良い。配られたカードの3枚だけという固定観念に縛られないことが大切と仰っていました。

 以上のような発想・考え方を行うときには「問い続ける力」が必要です。 「気づけるかどうか」「物事を意識してみれてるかどうか」、こういった、イノベーションに大切な考え方を、デザインやゲームを通して教えていただくことができました。

講演をしていただきました鈴木様、あらためて、ありがとうございました。


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