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令和8年度 サイエンス・アドベンチャー(アメリカ研修)

2026年4月21日(火)〜5月1日(金)

 4月21日から5月1日まで、サイエンス・アドベンチャー(アメリカ研修)が実施されました。以下は生徒による活動報告・振り返りです。

1日目

今日から始まったサイエンス・アドベンチャー。初日は飛行機や電車、バスなどほぼ移動時間だった上、羽田空港の管制トラブルで伊丹から羽田の便が欠航するなど、大変忙しい1日となりました。
私自身はアメリカでの初めての税関による検査や英語での物の注文などにとても緊張しました。
明日からは小学校や高校との交流が始まるので、自らにとって良い経験となるように、そして向こうの人に楽しんでもらえるように交流したいと思います。

2日目

今日はギブス・マグネット小学校とセントラル高校に行き、夜は星空観察をしました。
ギブス小学校では、1年生、2年生、3年生と一緒に私たちが準備してきた福笑いとジャンケン列車をして楽しみました。ひとつ学年が違うだけで全く雰囲気が変わって接し方も変えなければならなかったのでとても難しかったです。
セントラル高校では、お互いの国の文化交流と学校ツアーをしてもらいました。私たちの学校よりもだいぶ広くて、とても羨ましかったです。
夜の星空観察では、月や木星を望遠鏡を通して肉眼で見ることができました。月のクレーターまでしっかり見えてとても感動でした。
今日1日を通して、他の国の小さい子との接し方や、アメリカの自然の雄大さを身に染みて感じました。残りの時間も学びの多い時間にして行きたいです。

3日目

Naturalコース
毒物研究所に行き、講義や実験をしました。午前中は、まず毒物研究所の概要を聞きその後生物系の研究室を訪れました。そこでは電子顕微鏡を使ってアリを観察するという実験をしました。電子顕微鏡を通してアリにダニがついていることを確認できるなど衝撃的でしたが、非常に興味深かったです。午後は別の研究室を訪れ、偽薬判定に使われる手法を実際に体験することができました。この研究室で発明された手法で最先端の技術に触れることができ有意義な時間となりました。

Socialコース
酒米を中心に米作りを行っているイザベル農場を訪れ、説明や見学に参加しました。まず、農場を経営するご家族の自宅に招いていただき、米の栽培について詳しくお話を伺いました。そこで生産されたコシヒカリが、日本で作られたものとほとんど味に差がないことに驚きました。また、手料理の朝食までご馳走になり、温かいおもてなしを受けました。その後、実際の農地や農具、大型のコンバインを見学し、米を保存するサイロや倉庫の内部も見せていただきました。今回の体験は、アメリカの食文化に対するこれまでの印象を覆す、とても印象的なものでした。

4日目

本日のアクティビティは水晶採掘とポスターセッションでした。
午前の水晶採掘はあいにく悪天候でしたが、支給されたポンチョでなんとか凌ぎつつひたすら地面を掘りました。地表を見るだけでも少し白っぽいものからガラスのような透明度の高いものまで、小さいから欠片が散らばっているのが見てとれました。そして地面を掘ると至る所から水晶が得られ、中には他の地層も同時に確認できるような興味深い塊もありました。家に帰って水晶を磨くのが大変待ち遠しいです。今までにないとても新鮮な体験でした。
午後のポスターセッションでは、英語を用いた発表ということで不安に思っていた部分もありましたが、知っている語彙を活用して何とかやりとげました。質疑応答の際の独特な緊張感は忘れられませんが、同時に聴いてくださっている方々の反応は大変暖かくて本当にありがたかったです。
ASMSAに滞在する時間が半ばに差し掛かりましたが、残りの時間もまた楽しんでいきたいです。

5日目

午前はフードボランティアに参加し、ジャガイモを5ポンドごとに袋に詰めました。アーカンソー州はアメリカで1番貧困の多い地域だそうで、ほんの少しだけですが私たちの詰めたジャガイモでアーカンソー州に貢献できているといいなと思いました。
午後はウォルマートへ行き、バックヤードなど普段見ることのできないところを見学させていただきました。大量の商品の管理の仕方や、仕事でのモットーなどたくさんのことを学ぶことができました。見学の後、30分ほど買い物をしたのですが、本当に商品の種類が多くて、30分がとても短く感じました。
その後、ASMSAに帰り、プロムに参加しました。キラキラの衣装を着て、音楽に合わせて踊ったり、ご飯を食べたり、写真や撮ったり、日本にはない文化で面白かったです。

6日目

午前中はASMSA付近の地層を見学しました。見学の前には、地層に関する簡単な講義を受け、実際に現地で観察することで理解を深めることができました。
昼食後は、日本文化の紹介をしました。福笑いや、自分の名前を万葉仮名で書く体験、手裏剣でペットボトルを倒すゲームの三つのブースを設け、多くの生徒に参加してもらいました。参加者には、日本から持参した個包装のお菓子を景品として配布し、楽しみながら日本に触れてもらえたと思います。
夕方には、数名の日本人とASMSAの生徒とともに学校近くのダウンタウンを訪れ、お土産を買ったり晩御飯を食べたりと、さらに仲を深めることができました。

7日目

今日はASMSAでの最終日でした。午前中は授業に参加し、コンピュータや陶芸、歴史、数学などアメリカの授業を体験しました。私は陶芸の授業に参加し実際に少しやってみましたが、うまく作るのは難しかったです。アメリカの生徒は慣れているからか非常に上手で驚きました。その後ランチを終え、最後の別れを迎えました。バスが出発しても走って追いかけながら手を振ってくれて嬉しかったです。ホテルへ向かう途中、バスプロショップとウォルマートに立ち寄りました。バスプロショップではライフルや船が売ってあってアメリカを感じました。ウォルマートではお揃いのTシャツを買うなどショッピングを楽しみました。晩ご飯はASMSAの方が用意してくださったピザを食べました。ここでもアメリカを感じました。美味しかったです。

8日目

今日はアーカンソー州立大学に行きました。キャンパスを案内してもらい、そのあと大学についての詳しい説明を聞き、イソギンチャクの研究室に入りました。そこで、イソギンチャクの成長を顕微鏡で観察しました。その後は日本からの留学生の方々とお話をして、カルチャーショックやアメリカの大学の利点などリアルな意見を聞くことができました。先輩の実際の生活について聞けたことはとてもいい機会だったと思います。
夜ご飯はパンケーキを食べました。色の割にとっても美味しかったです。アメリカを感じました。

9日目

ニューヨークを観光しました。
この日は午前3時30分ごろホテルを出発し、始発の飛行機にてニューヨークの方に向かいました。
ニューヨーク到着後はバスでホテルまで移動し、その道のりでトランスレーターの方から、セントラルパークといったニューヨークの観光地についてや注意した方が良いことについてのお話をしていただきました。
ホテルに荷物を置いた後、まずはじめに国連見学ツアーに参加しました。国連がどのような活動を行っているのかの説明を聞いたり、実際に会議が行われるお部屋に入ってみたりと貴重な体験を行うことができました。
次に、グランドゼロ(9.11メモリアル)に伺いました。当時、それによって亡くなった方の名前が刻まれたものを実際に目にし、日本人で亡くなった方のお話を聞いたりしました。また、亡くなった方の中でお誕生日を迎えた方に対して、刻まれた名前のところに白い薔薇がさされるそうです。
最後に、スタテン・アイランド・フェリーに乗船し、自由の女神を見ました。実際に見てみると迫力があってすごかったです。各々で記念の写真も撮ることができました。
ガイドさんと別れた後はタイムズスクエアに行き、ディズニーショップやM&M’sにて各々たくさんのお土産を買いました。
朝早くからの活動でしたが、国連見学ツアーをはじめ、自由の女神やタイムズスクエアなど、画面の中でしか見たことのなかったニューヨークをみんなでたくさん満喫することができました。ここでの貴重な経験を大切にしていきたいです。

10日目

さて最終日は、ニューヨーク時間の午前中をJFK空港で過ごした後、同空港より羽田、並びに伊丹空港へのフライトとなりました。最終日であり、多くの時間を機内で過ごしましたので、SA研修を通しての振り返りをご報告いたします。

私たちは 10日間の本研修で楽しみながらも、多くの学びを得ることができました。その中で最大の魅力は、現地の方々と関わるプログラムにあると思います。その最たるものが、本校の姉妹校ASMSAとの交流でしょう。ASMSAでは、約4日間を過ごし、ポスター発表や地学ツアー、プロムなどの行事に加え、寮生活を行いました。ポスター発表や地学ツアーでは、英語の技能こそネイティブには遅れをとるものの学習レベルは下げることなく行えました。特に前者においては、事前に準備した資料をもとに英語発表した結果、相手のリアクションから伝わったことを確信した時、私自身とても嬉しかったです。また寮生活やプロムでは、アメリカ人高校生の輪に入る感覚で、とても楽しかったです。私自身は確かに英語に関してはまだまだ技量不足はありましたが、ASMSAの高校生は本当に丁寧に対応してくれながらも、それでいて同じ高校生としてみなしてくれていることが、何より嬉しかったところです。また、日本に対する関心も強く、例えば日本語でなんというかという質問を投げかけてきたり、日本語でコミュニケーションをとってくれたりしました。もちろん、全ての世界の人が日本や日本の人に対し、そのようではないとは思いますが、日本のことに興味を持ち理解しようという人に出会い、私たちの日本についての関心も深まったのではないかと思います。

また、それぞれ半日ではありましたが、ギブス・インターナショナル・マグネット小学校、リトルロック高校との交流も大変貴重な経験でした。これらを通して、幅広い年代の現地の方々と関わることができた結果、たくさんの学びを得ました。

これらのアーカンソーでの経験に加え、わずか1日と半日ではありましたが、ニューヨークでの観光は私たちにとって刺激的なものでした。ニューヨークといえば、世界の中心であり、一方で格差も激しいそのような印象でしょう。まさにその通りなのですが、私たちがアーカンソーという比較的田舎の地域で過ごしていたからか、本当に別の国に入った感覚でした。ニューヨークでは地区ごとのセグリケーションが進んでいますが、人種に加え、路上生活者や富裕層、要人、観光客と多様性そのものでした。アーカンソー、ニューヨークという二都市を経て、多様性を認めることは、経済的格差を必ずしも是正しないことであるのか、経済的格差は是正したうえで人種や信教において自由を認めることなのかなど、多様性について改めて考える機会となりました。

今回の経験を通じて成長できたことは、アメリカという私たちとは別の文化圏で研修したことによって、私たち自身の新しい一面を切り開けたことだと思います。確かに不慣れで不便な点もありましたし、日本語の自由さや日本文化の良さも痛感するところはありました。しかしながら、そのような環境だからこそ、手にしたものもあると思います。私ごとで恐縮なのですが、私は自分の感情を伝えることが少しできるようになったように思います。それは、合理的な批判や論理的思考などの客観的なものではなく、自分自身の主観的な感情を伝えることです。なぜ、そのように変化したのかは分かりませんが、比較的素直に感情表現をされるアメリカの人々のお陰かもしれません。各々、内容こそ異なるでしょうが、自分自身の新たな一面を切り開けたのではないでしょうか。

最後になりますが、(もちろん、時間を守るべきなのですが)私たちが守れなかったときも対応できる素晴らしい旅程をたてていただき、現地のオススメや見どころを度々、ご案内くださったアーク・スリー・インターナショナルの吉岡さん、アーカンソーにてASMSAやギブス・インターナショナル・マグネット小学校、イザベル農園などで信頼関係を保ってくださり、私たちのため丁寧に翻訳をしてくださった八木さん、わずか1日程度でありながらもニューヨークの見どころを丁寧にガイドしてくださった斎藤さん、本当にありがとうございます。また、私たちの見えないところでの様々な調整や時には雑談をして楽しませてくれた先生方にも感謝いたします。そして、私たちに多額を投資して、また心配をかけながらも、本研修に参加させてくださった両親、家族に感謝です。本研修は、私たちにとって何物にも替え難い経験になったと思います。