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豊かな心と
自主・自立の精神をここに…

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卒業生からのメッセージ

 

卒業生が語る、本校の魅力

「全力で挑戦できる場所」

68期 Kさん(東京大学 理科一類)

 皆さんは今、附高で何をすることを楽しみにしていますか?自治会活動、附高三大行事、部活動、研究活動など様々だと思います。附高のすべての活動において共通する特徴として「自由」という魅力があります。自由故に、附高には挑戦する場が多くあり、先生方も協力的で、生徒が考えたことを発言できる機会が多くあります。その一方で、責任や義務も生徒にあります。特に自治会や委員会の動きは全校生徒の活動に大きく影響します。多くのやりがいある活動の中で、ここでは私が参加した活動に限定して紹介します。附高祭は委員として、また、自治会執行部書記として関わりました。全学年が関わる行事の開催では、日程管理がとても大切で、6人ほどの各部門の委員長、自治会執行部が協働しながら、委員会全体を管理して進めていく必要があります。そこに外部施設との手続きや先生方への説明、承認手続きなど厳密な期限のある仕事も多くあります。え、そんなことできるのかな?と思う人もいると思いますが、多くの卒業生も最初は全く分からないところからのスタートでした。手を挙げて実際に委員会に参加し、過去の記録や先輩の経験を参考に考えて活動する中で二年生時には委員長などを務められるようになります。私が委員長として活動した研修旅行委員会では他の行事と全く違う課題が一つあります。それは現地に行けず、実際の流れや配置が読めないことです。まずこの課題を全体で共有して活動できるかどうかが大事です。そのうえで何をどうすればいいのか。また、全部の行事に共通する課題として、当日運営を行う委員も一回きりの行事を楽しむにはどうすればよいのか。ということがあります。みなさんは何が大事だと考えますか?ここでは附高生が考えている明確な答えのない問題を少しのぞき見していただきました。1人でわからなくても、他者と議論する中でわかることもあります。是非、挑戦してみてください。
 ここで、多くの人が入学前に考える悩みについて解答してみたいと思います。魅力的な委員会活動等をしながら部活や勉強を両立させることはできるのか?私は必ずできると思っています。実際に多くの附高生は部活と委員会を両立させており、両立に対して先生含め全員が理解を持っています。そのため、委員同士での議論もオンラインや隙間時間に行うなどその点でも工夫が見られます。勉強に関しても、授業に加えて(他の活動ができない)家での時間や通学時間等を利用することで自分の目標を達成できます。また、特殊なカリキュラムが提供される附高に入学するのであれば、多数の学問分野に興味を持ち、多くの中学校、高校で行われる「受験勉強としての勉強」を超えた附高の「学び」の楽しさを求めていてほしいです。その心構えを持つことで附高の授業が倍楽しくなるでしょう。何事も両立して、全力で挑戦できる場が提供されているからこそ、大切なのは初めに挑戦的な姿勢を持つ勇気だけであり、挑戦後には中学生の時の自分からは想像できないほどの成長をすることができます。勿論、ここで紹介した学内での活動以外の学外活動に参加し、その活動と学内活動を両立させる人もいます。多様な挑戦を認めてくれる附高という環境で、是非みなさんには自分の限界に挑戦してほしいです。

 

「自主自律」

68期 Nさん(東京大学 文科一類)

 附高を語る上で重要なキーワードが一つあります。それは「自主自律」です。ここでは私自身の附高での二つの経験を取り上げながら附高での学びと、私が思う附高の「自主自律」とは何かをお伝えします。
 一つ目は百粁徒歩です。附高の三大行事というと附高祭、音楽祭、そして百粁徒歩の三つで、これを読んでいる皆さんの中にもこれらの行事に魅力を感じて附高への進学を考えた方もいらっしゃると思います。どの行事にも共通することですが、附高の自治会行事は生徒による自主運営が最大の特徴となっています。百粁徒歩ではコース案の策定、レスト地交渉や許可取り、二度の下見を含めた本番の運営などを、生徒からなる有志および特別隊のみで行います。私は有志代表を補佐する役割として2年間運営に携わりました。その中で痛感したのが自主自律と相反するように思える規則やマニュアルの重要性です。100名以上の生徒と一晩中歩き続ける行事を高校生だけで安全に遂行するには、事前の準備が不可欠です。私自身本番で予期せぬアクシデントに見舞われた際に場当たり的に誤った判断をしてしまい周囲との連携が上手くいかなかった苦い経験からこのことが身にしみてわかりました。
 次に研修旅行です。研修旅行も生徒による自主運営が基本で、私は生徒が自由に行きたい場所を決められる自由行動の運営を担当しました。広大な北海道で各生徒は異なるやりたいこと・行きたい場所がある一方、移動手段は数に限りのある貸し切りバスのみという中、どこまで生徒の要望を叶えられるか、どうバスの時程を組めば最大限実現できるかということを考えました。これは決して簡単なことではありませんでしたがとてもやりがいがありました。ここでも大事なのが、生徒の自由行動を可能にしているのはバスの時程や規則のような生徒自身で作ったルールに他ならないということです。
 「自主自律」、それは確かに附高のアイデンティティです。しかしこれは決して附高が単に自由で何をしてもいい場所というわけではありません。重ね重ねになりますが自主自律を支えるのは紛れもなく規則やルールです。附高は自主自律以上にそれと表裏一体の関係にある規律や規則を生徒に考えさせる場だと感じています。私自身附高での経験を通して自主自律とは自分自身で考えながら積極的に動き、その結果に責任を持ちながらまた新たに考えを深め行動していくことだと学びました。ぜひ皆さんが附高に入学されたら附高ならではの「自主自律」にたくさん触れて実りある三年間を過ごしてください。

 

「自分になる」

68期 Fさん(京都大学 医学部)

 附高は「自由」です。
 そしてその自由は、決して“楽”という意味ではありません。附高の自由は、自分で自分を形づくるためのものです。目的のわからない校則や、こなすだけで精一杯という課題はほとんどありません。だからこそ附高では、「何をするか」「どう過ごすか」を自分で考え行動することが、そのまま三年間の充実度につながります。
 附高生は、見た目も中身も本当にさまざまです。我が道を行く人が多いのも、この学校らしさだと思います。けれど、最初から全員が確固たる自分を持っているわけではありません。むしろ、多くの人が「まだ何者でもない」状態で入学してきます。
 今、やりたいことや将来の夢はありますか。胸を張って「これが自分だ」と言えるものはあるでしょうか。
 もしあるなら、その想いを思いきり貫いてください。この学校には、それを笑ったり止めたりする人はいません。
 もしまだないとしても、焦る必要はありません。附高には、自分で何かを始めたり、勉学以外の活動に挑戦したりできる環境があります。だからこそ、たくさん試して、迷って、自分の輪郭を見つけていってほしいと思います。
 私自身も、入学当初は何がしたいのか、自分がどんな人間なのか分からないままでした。進路もなかなか決められませんでした。それでも、委員会活動や課外活動に挑戦する中で、少しずつ自分の軸を見つけることができました。他の学校では得られなかったであろう経験を重ね、多くの学びを得ることができたと感じています。個人を尊重してくれる環境と、寛容な仲間に出会えたことは、本当に大きな財産です。
 また、附高は「受け身ではいられない」という点も大きな特徴です。自分の考えを求められる場面や、他者と意見を交わす機会が多くあります。その中で、「考えること」と「伝えること」の面白さと難しさを実感しました。自分の考えを持ち、それを言葉にする力は、附高での学びの中で確実に育てられたと感じています。
 最後に、自由とは、「好きにしていい」ということでもありますが、その本質は「自分で選び、その結果に向き合う」ということです。それは同時に、責任を引き受けるということでもあります。重いと感じるかもしれません。ですが、たとえ失敗してもそれは必ず自分の糧になります。これはただの綺麗ごとではなく、本当にそうなのです。それから、あなたの失敗を馬鹿にしたり笑ったりする人はこの学校にはいません。ですから、安心して自由を満喫してほしいと思います。
 附高での三年間は、自分という人間をつくる三年間です。ぜひその一歩を、ここから踏み出してみてください。

 

「いい人に出会い、良い自分になる」

68期 Sさん(Southern Utah University アメリカ合衆国)

 高校に何を求めるでしょうか。自由な校風や自主自立――本校にはさまざまな魅力があります。それは確かです。しかし、私がこの高校で心から良かったと感じるのは「人」です。
 私は将来、パイロットとして働くことを目標にしています。この夢は中学三年生の頃から抱いており、高校入学後も変わることはありませんでした。自分の夢を掲げ、それを認め応援してくれる仲間がこの学校にはいます。また、生徒一人ひとりがそれぞれの目標に向かって努力しており、その姿に刺激を受けながら自分自身も成長していくことができました。
 世の中には、夢や目標を語ることをためらわせる雰囲気があるのも事実です。周囲と違う目標を持つことで、不安や迷いを感じることもあります。しかし、本校には、生徒だけでなく先生方も含め、目標を共有し、互いに支え合う温かな空気があります。そのような環境の中で、私は自分の夢と真剣に向き合い続けることができました。
 私自身、進路に悩んだ時期がありました。当初は日本の航空大学校への進学を考えていましたが、そのためには大学に進学してから受験する必要があり、夢までの道のりが遠く感じられるようになりました。目の前の大学受験に意識が向く中で、本来の目標が見えにくくなり、思うように前に進めない時期もありました。高校三年生を迎えても進むべき道を定めきれず、暗中模索の日々が続きました。
 そんな中、海外の大学にも航空分野を専門的に学べる環境があることを知りました。海外では、パイロットに必要な知識や技能を体系的に学ぶことができるだけでなく、国際的に活躍するために不可欠な英語力も同時に高めることができるとわかり、新たな進路として強く惹かれました。周囲とは異なる選択に不安もありましたが、思い切って自分の考えを伝えると、仲間はそれを受け止め、前向きに応援してくれました。その言葉に支えられ、自分の決断に自信を持つことができました。
 また、海外大学への出願は日本の大学とは異なり、多くの書類を英語で準備する必要がありましたが、先生方が一つひとつ丁寧に指導してくださり、最後まで寄り添ってくださいました。その結果、志望していた大学の希望する専攻へ進学することができました。この経験を通して、自分一人ではなく、多くの人に支えられて目標に向かって進んでいることを強く実感しました。
 目標に向かい続けることができる環境の大切さを、この学校で学びました。その支えとなる「人」の存在こそが、本校の何よりの魅力だと思います。
 この学校で、その素晴らしさをぜひ実感していただきたいです。