卒業生からのメッセージ
卒業生が語る、本校の魅力
「自分で選び、自分で進む」
67期 K・Aさん(京都大学 薬学部)
皆さんは附高をどのような学校だと想像していますか。自由な学校、行事が盛んな学校、様々あると思います。私は、迷うことなく「数えきれないほどのチャンスが溢れた学校」と答えます。
そんな附高の1番の魅力は、自分の選択に対する責任を実感できることです。附高に入学すると、入学前には想像できないほどの挑戦の機会があることを実感します。その数だけ、やるかやらないかの選択を迫られます。選択の数だけ後悔することもあります。失敗もあります。しかし、私の附高生活を振り返ると、そのような時にはいつも「自分でした選択だから」というただ1つの理由のおかげで何事も最後まであきらめずにやり切ることができたのをよく覚えています。私は、選択と挑戦の機会がたくさんあって、困った時には助けてくれる人がたくさんいる附高だったからこそ、かけがえのない3年間を過ごすことができたと思っています。
附高を卒業した今、考えるのは「この先附高生の時のように何かに全力で挑戦できるのだろうか」ということです。挑戦できる環境と失敗に対して寛容な空気のどちらもがあるのは附高の唯一無二の特性だと思います。皆さんもぜひ附高に入学したら、たくさんのことに挑戦して、失敗して、悩んで、思い出に残る3年間を過ごしていただけたらと思います。
「個性が尊重される高校」
67期 A・Sさん(東京大学 文科一類)
卒業した後に感じるこの高校の最大の魅力は、生徒一人一人の個性が先生や同級生に尊重されることです。僕の周りでも多くの友人がSSHや留学、部活動などに取り組んでいましたが、そのような人達はリスペクトされ、そのことがまた他の人々が何かに打ち込む動機となるという好循環が生まれていました。ただ高校生の誰もが自分が打ち込めるものを見つけられるわけではないと思います。実際に自分がそうで、特に何かを極めるというわけではなく、普通に過ごしていると高校生活が終わっていました。そういう自分でもこの学校に居場所を見つけ、楽しく過ごせていたのは、この学校の懐の深さによってだと思います。あらゆる人の在り方が尊重され、その人本来の良さが発揮される高校が、この高校だと言えます。また、この高校の、生徒に幅広い教養がつくように組まれたカリキュラムも魅力的です。大学受験の存在を嫌でも意識せざるを得ない高校生活において高校生は受験に必要のないことを切り捨てがちだと思います。しかしこの学校に入ったことで文系だった僕も必修で理科を学び、プルーフでもまた授業とは違った体験ができました。大学に入って感じるのは学問に文理の壁は明確にはないということで、理科の知識があると学習がスムーズに進む場面は多々あります。そのような時にこの高校で幅広い知識を身につけられて本当によかったなと思います。
「自ら挑戦する大切さ」
67期 I・Aさん(University of Arkansas 専攻:International and Global Studies)
皆さんは高校生活でどのようなことを楽しみにしていますか。附高では附高祭や百キロ徒歩など学校行事が盛んで、充実した日々を送ることができます。しかし、それだけで満足するのではなく、自分からチャンスを掴みにいくことで、より深い学びや成長につながると私は思います。
私が挑戦してよかったと感じていることの一つはSSH(スーパーサイエンスハイスクール)での活動です。高校1年生のとき、まだ文理も決めていませんでしたが、何かに挑戦したいと思い参加を決意しました。先輩と一緒に研究を進め、実験方法や発表資料の作り方を一から学びました。3年間の活動を通して、論理的思考力やプレゼンテーション力、コミュニケーション力などが身についたと感じています。
もう一つは海外交流です。姉妹校から来た生徒をホームステイで受け入れたり、自分がタイやアメリカを訪れたりと、国を越えた交流を経験しました。他言語でのやりとりや、日本文化を伝える難しさ・楽しさを学ぶ貴重な機会でした。アメリカ研修で訪れたUniversity of Arkansasに進学を決めたのも、この経験がきっかけです。
附高には成長の機会が本当にたくさんあります。自ら一歩踏み出すことで、もっと広い世界に出会えるはずです。ぜひ、多くのことに挑戦して、後悔のない高校生活を送ってください。