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令和6年度 アジア・スタディ 訪タイプログラム

2025年1月13日(月)〜21日(火)

 1月13日から21日にかけて、本校の姉妹校であるPrincess Chulabhorn Science High School Pathum Thani に本校生徒20名が訪問し、両校の交流をさらに深めることができました。以下、参加した生徒からの報告です。

1日目(1月13日)

 1月13日に私たちは日本を出発し、タイへと向かいました。約6時間のフライトだったのですが国外へ行くという興奮のせいか、あっという間に到着しました。空港で入国審査を終えると、タイの生徒たちがタイ茶を用意して歓迎してくれました。まさか空港で迎えていただけるとは思っていなかったので、タイの人々の温かいおもてなしに感動しました。その後、空港を出て、セントラルビレッジというアウトレットモールへ向かいました。外は1月とは思えないほど気温が高かったので驚きました。モールで夕食をとってから少し散策した後、学校の寮へと移動しました。
 学校の敷地は非常に広く、自分の学校との違いを実感しました。寮も思っていたより広く、快適でした。こうして初日から充実した時間を過ごすことができました。

スワンナプーム空港に到着!

セントラルビレッジの景色

2日目(1月14日)

 2日目は、タイの文化を存分に楽しみました。朝から全校集会が行われ、パチュンタニ校の生徒全員の前で一人ずつ自己紹介をしました。午前中はタイ染め体験をして各自帽子を作ったり、co-projectの初めての打ち合わせを行い、co-projectのチームで学校内のカフェに訪れたりもしました。午後はタイの伝統文化体験をしました。タイの民族衣装を着て、伝統舞踊に参加したり、タイの伝統的なお菓子を自ら作って食べたり、タイの生徒といっしょに飾りを作ったり、タイの生徒たちにたくさんの催しを企画してもらい、充実した1日となりました。

Co-projectの様子

タイの伝統文化体験の様子

3日目(1月15日)

 この日は朝食をとった後すぐに研究発表の準備を行いました。本校からは2班の口頭発表、その他がポスター発表を担当しました。また、研究発表前には壮大なオープニングセレモニーが開かれ、そのホールで本校からも1班が口頭発表を行いました。全て英語での発表はほとんどの生徒にとって初めてでしたが、各々準備をして頑張りました。午後にはタイの先生からの授業を受け、夕食はピザを用意していただきました。また、そのあとに星座の星にライトをつけたものをそれぞれのバディと製作し、曇りではありましたが星の観測を行いました。アジアスタディの目玉である研究発表に加え、たくさんのアクティビティがありハードな1日でしたが、みんな楽しみながら一生懸命取り組みました。

発表を終えて校長先生と記念写真

口頭発表の様子

ポスター発表の様子

※この日は引率した本校の教員がタイの生徒に授業をしました。(化学・英語・音楽)

音楽の授業 〜リズムアンサンブルにチャレンジ〜

両校の英語科教員が一緒につくりあげる英語の授業

4日目(1月16日)

 待ちに待ったFarewell party。想像を絶する大規模なステージや700人を超える全校生徒を前に、期待と若干の緊張が入り交じる。開会式ではソーラン節やパプリカダンス等を披露し、盛りだくさんのプログラムに熱気が高まっていた。またダンス部によるパフォーマンスや皆で歌ったドラえもんは、飛び入り参加にも関わらずタイの生徒も一緒になって歌い踊り、大盛況だった。音楽やダンスは言語の違いを超えて心で分かち合うことができるのだと改めて実感した。初対面で肩を組んで歌い、最後にハイタッチをして友達になった瞬間を忘れることはないだろう。ただこの最高のひとときが終わらなければ良いのにと願うばかりだった。

授業の様子

フェアウェルパーティーの様子

5日目(1月17日)

 研修5日目の1/17には貸し切りバスでバンコクへ向かい、博物館見学、主に電力に関わる科学センターへの訪問、午後にはクルーズ船に乗ってディナーを楽しんだ。朝ご飯は時間がなかったので寮で弁当を食べた後バスにて科学センターへ向かい、ガイドの説明とともにタイでのエネルギー節約への取り組みや、エネルギーに関する考え方を科学センター内での体験学習を通して学んだ。バンコクの美術館ではモダンアートを見学し、日本には少ないバラモン教やイスラム教に関わる展示品などもあって驚いた。最後にチャオプラヤー川でのクルーズディナーでは多くの生徒が異国の地での非日常感を楽しんだ。タイパンツやTシャツも購入することができた。

6日目(1月18日)

 1月18日は朝からWat Chedi Hoiに向かいました。この寺院では貝殻に願い事を書きました。それを焼いてもらうと願いが叶うそうです。次にDD Flower Farmに向かいました。12ー2月限定で見られるカラフルなお花畑の中で写真を撮ったり、カフェで美味しいジュースを飲んだりと有意義な時間を過ごしました。午後はNa Here Chaiという農園に行ってバッファローの餌やりやタイの伝統的なおやつである団子作り、鶉卵の収穫や田植えなどを体験し、盛りだくさんの1日でした。

7日目(1月19日)

 今日は朝に暁の寺、ワットアルンに行ってきました。船でチャオプラヤ川を渡り、お寺まで行きます。昨日のクルーズとはまた違った顔で威厳・壮大なお寺に驚きました。タイティー味のアイスを堪能した後、タイ王宮まで向かいました。日本の雰囲気とは違って豪華で、エキゾチックな雰囲気を見ることができ感動しました。その後博物館へ向かい、歴史と文化を学び、ショッピングモールへ向かいました。博物館では服の歴史や有名なイベントの道具の展示などを見学し、日本と違うところばかりで発見がとても多かったです!ショッピングモールでは友達へのお土産やアクセサリーを購入できました。充実した1日でとっても楽しかったです。

8日目(1月20日)

 研修最終日はアユタヤに向かい、象に乗る体験をし、アユタヤ遺跡を見学しました。私は象に乗るというどころか象とここまで密接に関わった経験がなかったので、今回の象に乗る経験はとても貴重なものとなりました。象は危険な動物というイメージがあったのですが、とても穏やかで乗っているときもとても心地よかったです。アユタヤ遺跡ではタイの歴史的な王室寺院の遺跡や「ワット・マハタート」という木の根に埋もれる仏頭の姿が有名な遺跡をツアーガイドさんの説明とともに見ることができてとても勉強になりました。最後の夕食では川辺でタイ料理を食べ、研修をしめくくりました。

研修を終えて 〜参加生徒の感想〜

・私はタイでのさまざまな活動や日常生活、そしてタイの人々との交流を通じて、文化の違いを強く感じる場面が多くありました。そうした違いを受け入れ、尊重しながら、実際に挑戦することができたと思います。また、タイの人々は何事にも積極的に取り組む姿勢を持っており、日本にいるときのように消極的でいると、すぐに取り残されてしまうと感じました。そのため、タイでは主体的に行動することが不可欠でした。主体的に行動することで、これまでの私は多くの貴重な機会を逃していたのだと気づき、少し後悔もしました。しかし、これからは同じような後悔をしないよう、常にさまざまな視点を持って物事を捉え、積極的に行動していこうと思いました。

・この研修での私の大きな挑戦は、研究の口頭発表でした。口頭発表には質疑応答の時間があるため、説明を加えたり内容を補足したりする必要があり、英語力と事前準備の重要さを強く実感しました。また、専門用語を英語で説明するのは普段の英会話とは異なり、難しさを感じました。しかし、その分、相手にしっかりと研究内容を伝え、意見交換ができた時には、海外の方々とも自分の研究を通じて繋がることができたと実感し、とても嬉しかったです。このようなタイでの交流を通じて、自分から行動すると世界を広げることができると学ぶことができました。