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日本学生科学賞で文部科学大臣賞を受賞、ISEFへ出場決定

2022年12月24日(土)

 第66回日本学生科学賞の中央表彰式受賞が2022年12月24日(土)日本科学未来館で行われ、3年生のブランデル葉奈さん「アリの秘密 ~アリは、どうやって滑らかな壁を登っている?~」が、文部科学大臣賞を受賞しました。
 大阪府の予選(大阪学生科学賞)では、大阪市長賞を獲得し、中央審査の対象に選出されました。その後、中央審査では、書類審査とオンラインでの最終審査(12月18日)を経て、受賞が決定しました。
 AIなどのITを活用した実用的な研究が多く受賞する一方、ブランデルさんの研究に対して審査員講評では、「とても研究の楽しさが伝わり、わくわくする内容でした」と高い評価を頂きました。
さらに、2023年5月にダラスで開催されるISEFへ出場権も獲得しました。今年度の中島 里菜さんに続き、2年連続の出場となります。

ブランデルさんは、3年間SSHの課題研究で物理分野のテーマに取り組んできました。
1年(プルーフⅡ)「細く流れ落ちる水がちぎれる位置と水の太さの関係」
2年(プルーフⅡ)「表面張力の違いによる流れ落ちる水のふるまい」
3年(プルーフⅢ)「アリの秘密-アリはどうやって滑らかな壁を登っている?-」
1年生、さらに2年生でのプルーフⅡで、研究する面白さを実感し、3年生でもプルーフⅢを選択し、大学教員のサポートのもと、知的好奇心で主体的に研究を進めました。

研究内容の概要は以下の通りです。
アリはガラスなどの滑らかな壁を登ることができる。このことを不思議に思い、文献調査を行った。先行研究から、アリには吸盤があり、粘着物質を持つことが判明している。物質の表面の小さな凹凸に爪や毛をひっかけている可能性があるという推測もされている。また、アリと同じように壁を登ることができるヤモリは、ファンデルワールス力で登っているということも判明している。本研究では、これらを基に立てた4つの仮説(①ファンデルワールス力説、②爪や毛をひっかけている説、③粘着説、④吸盤説)を、大阪教育大学構内にいるクロオオアリを用いて検証し、アリがどのようにして滑らかな壁を登っているのか明らかにした。
詳細は、発表スライドをご覧ください。

 この研究の推進にあたり、大阪教育大学理数情報教育系 辻岡 強 先生に、ご指導いただきました。お礼申し上げます。