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令和5年度 アドベンチャーワールド研修

2023年7月24日(月)~26日(水)
 「人と動物が笑顔で生きる社会の実現のためにいのちの現場を体験・探求し、いのちの美しさについて考える。また持続可能な社会に自身がどう貢献するかを考える。」というテーマとともに、研修を行いました。

一日目(7月24日)

・鯨類プログラム
 鯨類プログラムでは、イルカたちのパフォーマンス「マリンライブ」を行うステージの上からイルカを見せてもらいながら飼育についての話を聞かせてもらい、イルカに与える魚を準備しました。作業一つ一つに気を付けることがあり、飼育員の方の苦労や工夫を知ることができました。出産や子育てについて陸上とは違う特徴や難しさを知ることができました。また、実際にイルカへ餌を与えたり、サイン出しやイルカとの握手を体験しました。よく見てみると、個体によって性格が違っていて、好奇心旺盛なイルカや大人しいイルカなど、見た目や生活をする場所は違っていても、私たち人間と似ているところもあって親近感が湧きました。

・ディスカッション
 ディスカッションでは「他者と自分のSmile(幸せ)とは」というテーマについて議論しました。

二日目(7月25日)

・飼育体験
 飼育体験は、いくつかのグループに分かれ、ペンギンをはじめとした鳥類、その他の小動物の飼育体験を行いました。展示されている動物たちのほかにも、病気や怪我によりバックヤードで生活する動物たちも見せてもらうことができました。普段は見られない、動物たちの実際の生活の一部を知ることができました。

・動物病院見学
 動物病院見学では、アドベンチャーワールド内にあるワイルドアニマルメディカルセンターを見せていただきました。動物園での獣医の仕事について、詳しく話を聞くことができました。レントゲンやエコーなど、動物の健康状態を把握するための機械を実際に見ながら話を聞くという貴重な体験をさせていただきました。動物たちの命を扱う場所に入ることができ、改めて命について考える場となりました。動物の助け方には薬や機械を使っての手術など様々な方法があり、その選択肢の中から何が適しているかを判断するためには、知識だけでなく多くの視点が必要だと感じました。

・パンダについての講演
 パンダの結浜と楓浜が暮らしているPANDA LOVEでパンダを見ながら、パンダの食事や出産についての話を詳しく聞くことができました。パンダの誕生の話では、命の力強さを感じました。

・Fishbowl
 物事を主観的、客観的に考えることができるFishbowlという方法で「自分ゴトの範囲」についての議論を行いました。

・ペンギンについての講演
 ペンギンの種類や生まれてきた赤ちゃんの育て方、病気や怪我を見分ける方法などを、実物を見せてもらいながら教わることができました。感染症対策や健康チェックが徹底されている様子が印象的でした

・座談会
 アドベンチャーワールドで働いているスタッフの方と、「いのち」についての話をしたり、活動についての感想などを話したりしました。

・焚火
 アドベンチャーワールドのスタッフの方と焚火を囲んで様々な話をしました。仕事を決めた時の話や動物についての話など、きれいな星を見ながら様々な話ができ、楽しい時間を過ごせました。

三日目(7月26日)

・グループワークによるプレゼンテーション
 体験したプログラムで感じたことを踏まえて、「人と動物が笑顔で生きる社会」について、グループで話し合い、発表を行いました。体験は同じでも、人によって感じたことや注目する点は様々で、多くの視点からテーマについて考えることができました。

研修を終えて

 三日間の様々なプログラムを通して、動物に関する知識を増やすだけではなく、学んだことや感じたことを周りと共有・議論をすることで、さらに関心を深めたり、新しい考え方を見つけたりすることができ、非常に充実した三日間を過ごせました。また、「いのち」の美しさや儚さ、そもそも「いのち」とは何なのかについてなど、生活している中で深く考えたことのないことについて考える機会となりました。 アドベンチャーワールドのスタッフの皆様、ご多忙の中、私たちのプログラムを企画・実施頂き、心から感謝申し上げます。私たち高校生に対して、真摯にご対応いただけたことがとてもありがたかったです。お陰様で、とても貴重な経験になりました。