地域探求部 京都への校外学習
2026年1月31日(土)
地域探究部では、金閣寺と龍安寺への校外学習を行いました。企画の立案から当日の部員の指揮まで、すべて3年生の生徒たちが担当しました。初めて歩くルートをGoogle Earthなどで事前に確認し、計画通りに活動が進むよう、3年生がリーダーシップを発揮しました。活動を通して、金閣寺と龍安寺という「ホンモノ」に触れることで、その美しさや過去の歴史に思いを馳せるとともに、3年生は大きな達成感を得、1・2年生は先輩へのあこがれを感じる時間となりました。
金閣寺にて
金閣寺
龍安寺
【生徒の感想①】
歴史の授業で学んできた京都の文化を実際に見るため、校外学習で鹿苑寺金閣と龍安寺を訪れました。まず鹿苑寺金閣は、教科書や写真で見たことはありましたが、実際に見ると想像以上にきらびやかでとても驚きました。金色に輝く金閣が池に映っていて、とてもきれいでした。また、昔の人の技術や美意識の高さに感心しました。外国人観光客も多く、日本の文化が世界中の人に知られていることを実感しました。次に龍安寺では、金閣寺とは違って落ち着いた雰囲気が印象に残りました。特に石庭は、石と砂だけで作られているのに、不思議と奥深さを感じました。見る角度によって印象が変わり、「どういう意味があるのだろう」と考えながら見学しました。静かな空間の中で、心が落ち着いた気がしました。
今回の校外学習を通して、京都では歴史や文化が今も大切に受けつがれていることを学びました。実際にその場所を訪れることで、学習内容への理解がより深まりました。この経験を、今後の勉強に生かしていきたいです。
【生徒の感想②】
私は、金閣と龍安寺を訪れて、文化と社会情勢との繋がりについて考えました。金閣を代表とする北山文化と龍安寺を代表とする東山文化は、約80年ほどの時間があります。その間に社会の情勢はかなりの変化を見せました。それが文化にも表現されているのではないかと思いました。北山文化の頃は足利義満が日明貿易を行い、幕府の財政にも余裕がありました。ところが、東山文化の頃になると、幕府の財政には余裕がなくなってきました。すると北山文化は豪華絢爛な、東山文化は侘び寂びを大切にした落ち着いた文化になりました。このことから文化と社会の情勢には、相関関係が見いだせるのではないかと思いました。
【生徒の感想③】
金閣(鹿苑寺)と龍安寺を続けて訪れると、同じ京都・同時代に生まれながら、文化の向きがここまで違うのかと実感する。金閣は、足利義満が体現した北山文化の象徴だ。金箔に覆われた舎利殿は、権力と富、そして極楽浄土への憧れを視覚的に結晶化している。池に映る金色は華やかで、見る者を圧倒する一方、火災や再建を経てきた歴史を思うと、栄華のはかなさも同時に感じられる。豪奢さは単なる贅沢ではなく、政治的安定と国際性を背景にした「見せる文化」だったのだと思う。一方、龍安寺の石庭は、徹底して内向きだ。白砂と十五の石だけで構成された枯山水は、禅の思想に基づき、意味を説明しない。見る者は「答え」を与えられず、自分の心の動きと向き合うことになる。ここにあるのは、削ぎ落とすことで本質に近づこうとする東山文化の精神で、静けさや余白そのものが価値になる世界だ。金閣が外へ向かって輝く美だとすれば、龍安寺は内へ沈み込む美。両者を通して、日本文化が「足すこと」と「引くこと」の両極を行き来しながら成熟してきたことを、身を持って体感した。

