特色ある学習活動
本校では、2年生の終わりまで全生徒が同じ教育課程の授業を受けます。理系・文系といったコースやクラス分けはありません。3年生では選択科目が人によって異なりますが、ホームルームクラスはそれとは関係ありません。高校で学ぶ事柄は、全ての人が教養として身につけなければいけないという理念のもと、本当の意味で基本を固めることを重視しています。このことが、生涯学び続けるための基礎を作り、どんな分野・場面にも対応できる柔軟性・適応力を育てることにつながると考えています。
◆通常の教科・科目の授業
特定の教科に偏ることなく、すべての教科科目を幅広く学習します。基礎基本を大切にしながら、各教科分野の本質、学習や学問の本質に迫る内容を目指し、学ぶ喜びと楽しさとを実感できる授業が展開されています。
◆学校設定教科・科目
探究・研究を中心とした教科「学びのもり」を設定し、学び方の修得や課題解決力の育成を図っています。
「生命論」「環境論」では生命や医療、環境に関わる題材を通して、現代的な課題、答えのない課題に対して議論を通じて自分なりの意見を形成し、主体的活動につながる力を育てます。
各教科の学校設定科目では、教科の学習内容を深め、入試への対応力を高めます。
◆実習・校外研修
地学実習
2年生の2学期には、貝塚市蕎原で地質調査実習を行っています。全員が参加する、40年以上の伝統がある実習です。附属天王寺中高の理科教員全員が班を担当し、現地の案内、説明、課題提示を行います。本物の自然を観察し、普段とは異なった角度から分析する経験をします。現地の1億年にわたる歴史を、自分の言葉でまとめたレポートを作成します。
夏季校外研修
夏休みなどを利用して、高エネルギー加速器研究機構での実習を中心としたつくば研修、西はりま天文台とSPring8等を中心とした研修、ハンセン病施設岡山愛生園での研修など、最先端の科学や社会問題に触れる研修を実施しています。
◆スーパーサタデー
平日の授業に実施できない課題研究や、進んだ内容の教科の補充授業、入試対策の演習等を土曜日に実施しています。年間にわたって、あるいは学期ごとにプログラムが組まれています。スーパーサタデーは必修ではなく、希望する生徒が参加します。