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令和2年度 附属11校園PTA研修会

日  時:令和2年11月14日(土)
場  所:大阪教育大学柏原キャンパス
担  当:大阪教育大学 天王寺地区 PTA研修会実行委員会

 11月14日、秋も深まり紅葉が錦のように美しい季節の爽やかな晴れの日に、大阪教育大学柏原キャンパスにおきまして、令和2年度大阪教育大学附属11校園PTA研修会が行われました。今年度は天王寺地区が当番校ということで実行委員会が発足され、コロナ禍における開催の有無を慎重に検討し、各校園参加者上限数に制限を設け、例年より縮小した形で開催の運びとなりました。

◆第1部 講演会
講 演:「身の回りの水と微生物」
講 師:大阪教育大学理事・副学長 附属統括機構長
    広谷 博史 先生
 第1部開始の冒頭に、大阪教育大学栗林学長より「これからの附属学校は大学側とさらに協力を深め、生徒たちの力を発揮できる体制をとっていきたい。今回の研修会がそういう意味でも実のあるものであるよう祈っている。」とのお言葉の後、広谷先生による講演会が開始いたしました。
 広谷先生は学生時代に遺伝子に興味を持たれたことをきっかけに農学部に進学され、その後環境学をご専門とされ、今日までその分野でご活躍されています。今回の講演では「身の回りの水と微生物」の演題でご講演いただきました。

 水は私たちの体の大半を占める存在であり、また、生活においても必要な存在です。その水の水質が微生物にどのような影響を与えるのか、また、微生物はどのような水環境にいるのか、私たちが普段当たり前に使う水と微生物の関係性について、現在の環境のお話も交えて大変興味深いお話をうかがうことができました。
 私たちが普段使用している水道水は、使用用途により汚染基準が定められています。河口の汚染基準はもちろんまた違う基準が設けられます。現在の日本の水道水の汚染基準は、大腸菌が検出されないという世界でも最高の基準だということです(※大腸菌は、環境内に生存しているものもあれば、人体に悪さをしてしまう病原性大腸菌など色々な種類があるそうです)。
 基準設定にはリスクアセスメント=危険の予測強化が必要で、例えば河口は汚染基準を超えたからといってせき止めたりはしませんが、水道水は汚染がわかると断水し、給水車による水の供給を行う等、それぞれの基準にのっとった対応が定められています(※〇準公的なリスクアセスメント・・現に汚染が生じていてどのくらい危険が生じるかを調べる、〇逆行型なリスクアセスメント・・許容される危険を先に考え、許容される汚染どのくらいかを考える)。専門家だけが勝手に考えるのではなく、たくさんの方に知っていただき、このような形で根拠が決まっているのかと思っていただける一歩になればとの結びの言葉で第1部講演会は終了いたしました。

◆第2部 情報交換会
 第1部講演会終了後引き続き、第2部情報交換会が始まりました。例年であれば、昼食会を設けた後各テーブルで自己紹介を交え、懇親を深めながら情報交換会を執り行っておりましたが、こちらも今年度はコロナ禍の状況を踏まえ、昼食会を省略し、第1部に引き続く形で各校園代表者による各校園の取組み等情報交換会を執り行いました。各校園の特色ある取組みについてお互いが認識し、大きな相槌とともにいいところは取り入れることができればと感じる有意義な時間となりました。

 今年度はコロナウイルス流行の影響で開催自体も危ぶまれた11校園でしたが、無事終了することができました。本研修会開催に当たり、ご尽力いただきました皆様方にこの場をおかりしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

文責:中学校PTA副会長