1年生芸術科特別授業「芸術家として生きる」
2026年5月19日(火)
「芸術家として生きる」
〜ドイツ・シュトゥットガルト在住の陶芸家 淵脇 謙治氏をお招きして〜
【前半】10:40-11:30
普段は音楽、美術、書道の各科目に分かれて芸術を学んでいますが、この日は全員が一堂に会し、陶芸家の淵脇謙治氏をお招きして「芸術家として生きる」と題した特別授業をおこないました。陶芸家を志すに至った経緯や、現在活動の拠点であるドイツ最大級のバロック様式の宮殿であるルートヴィヒスブルク城での創作活動についてお話しいただきました。「勉強することは、色々なことに繋がっていく。美術は「術」である。美しいことを見つける術、伝える術、見出す術・・・色々な術がある。そういうものを見つけた時に具体的にどのように表現したら良いのだろう、どういう風に形にしたら良いのだろう、どういう風に人に伝えたら良いのだろうと考えた時に、自分自身の知識や知見、経験が必ず必要になってくる。分野に関係なく、色々な勉強をする中で、人に伝えたり自分自身で面白いと思うものを見出せる人になってほしい」と高校生に熱いエールを送りました。質疑応答では、美の判断基準や創作活動への心構え、ドイツ語の勉強方法など多岐にわたる生徒の質問に対して、丁寧にお答えいただきました。

ルートヴィヒスブルク城内の工房

物事の本質を見ることの大切さについて語る

活発な質疑応答
【後半】11:40-12:30
その後、美術選択生を対象に、陶芸を実演していただきました。同氏による解説付きで、陶芸作品が形作られていく過程を生で鑑賞することのできる貴重な時間となりました。「基本的なろくろによる粘土成型のしくみ」や、「遠心力などで物理的に粘土を薄く伸ばす構造の話」、「土と対話しながら作品を作る感覚的な話」など、多岐にわたるお話に生徒たちは興味津々でした。また、美術選択生にとっては造形的な思考や創造的な生き方を学ぶ機会になりました。生徒たちがワークシートに記録した感想や作陶する姿のクロッキー、粘土成型のイラストメモなどからも、関心の高さが伺え、技術的なことよりもむしろ「芸術家としての生き様・在り方」に注目していたように感じました。

陶芸実演

生徒たちは興味津々な様子で実演をみつめる

生徒からの質問に対話を通して丁寧に回答
特別授業に参加した生徒からは、「つくるときにどこを厚くするかだったり、遠心力のことだったり、常に色々なことを考えながらつくっていかないといけないのが大変だと思った」「ドイツという言語の壁もある場所で、学生時代にも関わらず、自分の作品を売り込みにいく行動力が凄いと思った」「創作活動をする人は、信念を曲げてはいけないという言葉に納得した。芸術は個人の感性によって成り立っている側面が大きいため、そこが揺らいでしまうと本人が納得するものは作れないのだと思った」などの感想が寄せられました。

