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令和4年度 附属11校園PTA合同研修会

日 時:令和4年5月28日(土) 10時~12時30分
開 催:Zoomオンライン開催
担 当:大阪教育大学 平野地区 PTA研修会実行委員会

 令和4年度の11校園は昨年度に続き、Zoomによるオンラインにて開催されました。天王寺からは先生方・PTA役員を含め、小学校から7名、中学校から8名、高等学校から9名が参加しました。
研修会開始にあたり、本年度着任された大阪教育大学学長 岡本幾子先生よりご挨拶があり、大阪教育大学教員養成フラッグシップ大学構想の紹介がありました。

◆第1部 講演会
演題:「水環境と自然の再生」
講師:大阪教育大学理事、副学長、附属学校統括機構長、附属高等学校長
   広谷 博史 先生
 河川には利水、治水という役割に加えて、親水という役割があり、水に親しみを感じる自然に近い形で整備された河川の紹介がありました。例えば、ドイツのロイザッハ川は、岸もコンクリートで堤防をつくるのでなく、自然にある石で形作り、また流れを蛇行させることで、生き物が生息できるような環境多様性が生み出されているようです。

Zoomによる広谷先生の講演会

整備されたロイザッハ川

 また、身近な河川の例として万博公園のもみじ川の紹介がありました。もともとあった川かもしれないが、万博で整備した後に戻した川であり、これを本当に自然の川と言ってよいのかという疑問が投げかけられました。この問いに私も思わず考え込んでしまいました。
 自然とはいったい何だろうか?という問いを考える際に、決まっている回答があるかもしれないが、正解が決まらない、また正解が存在しないこともあるかもしれないということです。誰も答えを教えることができない質問・課題もあり、自ら問い直すことが重要になってくると。これからの教育においては、課題を自ら設定し、情報を収集・整理分析し、それをまとめ・表現していくことができる、つまり探究することができる人材教育が重要であるとお話しがありました。
 最後に、子供たち自身の感性を信用し、見守ることもとても大事であるとコメントをいただき、保護者として子供との接し方に対して、大きな気づきをいただき、大変勉強になった講演会でした。

◆第2部 情報交換会・各校園活動紹介
 各校園の代表者から、学校行事やPTA活動内容の紹介がありました。パワーポイントを使っての説明で大変わかりやすく、各校園がコロナ禍でも前向きに取り組まれておりました。オンラインをうまく活用し、打合せや会議への活用だけでなく、「オンラインで海外旅行」と新しい文化活動にも取り組まれていました。
 高校からは、学びのもり活動、公開セミナー、PTA公開授業を中心に活動を紹介しました。

◆第3部 交流会
 令和元年までは昼食会を兼ねて各校園の方と意見交換をしてきましたが、過去2年間はコロナ禍で各校園間の交流の機会を持つことができませんでした。本年はZoomのブレイクアウトルームを用いて7名から8名のグループに分かれて意見交換を行いました。
 テーマは「コロナ禍でよかったこと」についてです。「手洗い、うがいの生活習慣が身に付いた」、「子供と接する時間が増えた」、また先生から「今まで以上に子供の為に何ができるのか考え、議論し向き合う機会となった」と意見がありました。そして、学校生活で本当に大事なもの「命の大切さ」「安心・安全」、「人とのつながりの大切さ」が見えてきたのではないかとお話しされていました。短い時間ではありましたが、学びの多い交流会となりました。

 今年度の11校園PTA合同研修会はZoomでの開催ではありましたが、広谷先生の講演、各校園の活動紹介に加えて、Web上ではありますが交流会の機会もあり、人とのつながりの大切さをあらためて感じることができました。

 最後に、多くの気づきを下さいました広谷先生、そして、素晴らしい会をご準備いただき実施いただきました平野地区の皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。
 来年度は天王寺地区が主催となります。11校園の皆さまとお会いできることを楽しみに、天王寺地区一同で盛り上げていきたいと思います。

文責:高校PTA副会長