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豊かな心と
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卒業生からのメッセージ

 

卒業生が語る、本校の魅力

「附高での学び」

63期 K・Aさん(東京大学 医学部医学科)

 「一生ものの学びを得られる場所」附高を一言で表現するなら私はこの言葉を選びます。変化の耐えない現代社会を生きる上で、附高で得た学びは不朽のものだと考えています。
 まず、附高の授業は学問の面白さに気づかせてくれます。1学期、あるいは1年全てを使って短編小説の比較分析法や大腸菌の遺伝子組み換え操作をじっくりと学んだり、SSHの一環として研究活動を行ったり、『第九』の合唱など本物の芸術を体験したりといった経験は、附高でしかできないでしょう。これらの学びは、授業中のみならず学外でも物事をより深く理解し、疑問を掘り下げる習慣に繋がります。加えて、生徒全員が理科4科目・社会5科目を学ぶカリキュラムは、いわゆる「科目」を横断して学びが繋がる面白さを知る機会になることと思います。環境問題や高齢化における社会問題など1分野では解決できない複雑な問題が増えていく社会で、分野を横断した知識と思考はさらに重要になってくると考えています。実際、3年次の生命論・環境論で、倫理で学んだ思想と現行の法律が通じ、生命科学技術の発展と社会構造の変化が重なりあう部分を見つけた際は、学問の奥深さと幅広さにとても興奮したのを覚えています。
 しかし、附高での学びは授業に留まりません。附高では、自主自律(立)の精神の下自治会活動が活発に行われています。行事の理念決定から日程・予算調節・保健所の許可申請まで、部活や行事の運営は生徒が自主的に行います。これらの自治会活動を通じて附高生は自らの長所を伸ばし、お互いの個性を生かして協力することを身につけます。また、これら自治会活動の基盤となっているのが生徒間での議論です。1年次の討論合宿から始まり、行事の是非や自由とは何かなど様々なスケールで議論を行います。自分の意見をはっきりと言葉にすることや、他者の意見を受け入れより良いアイディアを出すことの大切さを知ることで、生徒同士が互いに学び合う環境が作られています。私自身2年生の前期に自治会長を務めた際、自治とは何か、附高にとってどのような形の自治が理想で何が必要なのか、毎日のように議論を交わしました。同級生とこのような形で議論した経験は、私の視野や思考を大きく広げました。2年間の留学を行った際も異なる環境で自分の軸を持つことができ、教育格差や海洋環境など自らが問題意識を持つテーマに関して自主的に行動に移すことができたのは、自治会活動での経験あってのことだと考えています。
 私にとって附高は、学業面でも学外活動面でも、自ら思考を深め、行動する面白さを知り、方法を身につけることができた場所でした。大学生活が始まり、これらの学びを高校で得ることができたことがいかに恵まれていたかを実感しています。ぜひこのような経験をより多くの学生に得てもらいたいです。

 

「自由な附高」

63期 M・Rさん(京都大学 法学部)

 附高は何よりも生徒の自由を一番に考えている高校です。もちろん制約が少ないという点でも自由ではありますが、自分の知見や認識をどこまでも広げることができるという点でも自由だと私は思います。附高では自治会活動や研究活動など自分の能力を存分に発揮できる場が用意されていますし、授業などでも基礎的かつ本質的な授業が展開されるため、自らの興味を伸ばすにはうってつけの場所です。特に自治会活動では自由を特に重視した一面が見られます。
 附高の自治会活動は中学校の生徒会活動とは似て非なるものです。両者ともに生徒全員が一生懸命に取り組むものではありますが、附高の自治会活動ではそこに主体性が付加されます。自治会活動には部活動や自治会行事が含まれますが、特に三大自治会行事である附高祭・音祭・百粁徒歩ではほとんど生徒のみで運営を進めていきます。初めは行事を実現させたい有志が集い、行事を作るにあたっての理念や目的をまとめます。そしてそれに沿った企画を考えていきます。有志がその内容を原案にまとめたのちに代表委員会の審議にて熱い議論が交わされます。そうしてやっと行事の準備に入っていくのです。準備をするにあたっても生徒が全体運営とクラス運営の両方の役割を担います。そのことでより自由な活動が可能になる一方で、全体側とクラス側の対立も頻繁に生じます。私は附高祭有志や執行部書記を経験する中で、そのような衝突に何度も遭遇しました。全体側は現実とクラス側の理想をどう噛み合わせるべきか、クラス側は理想を全体側にどう納得させるかで常に悩み、議論は白熱し、家に帰ってオンライン上でも行うほどでした。それほどにまで附高生の自治会行事にかける熱量は大きいのです。このように主体性を中心とした自治会行事には様々な困難が待ち受けています。しかしその困難を乗り越える過程で得られる人間的成長は何にも代えがたいものだと思っています。
 ここでは主に自治会行事を例に挙げて附高の自由について述べましたが、そのほか授業体制、部活動やSSHなどの研究活動にも附高の自由は存在し、その自由を通して得られるものは高校卒業後の人生に大きな影響を及ぼします。自由ですからもちろん何もやらないという選択はできますし、大学合格のための受験勉強等に焦点を当てた高校生活を送ることも可能です。一方で「すべてやる」という選択ができるのも附高ならではだと思います。また附高にはお互いを尊重できる仲間が溢れており、それぞれが強い意志を持って自ら興味のある方向に進んでいます。だからこそ様々なことに挑戦しようとしているあなたに附高は最適な環境です。ぜひ附高への入学を考えてみてください。